松井秀のヤ軍フロント入りでむしろ近づく「今オフ巨人監督」
要するに選手を教えるには毎日、そばで見る必要があるということ。臨時コーチという中途半端な立ち位置では難しいと痛感したからこそ、あえて「キャンプ訪問」という形にとどめたのだろう。
「実際、宮崎では、後輩のことをかなり気にかけていたようです」と、ある放送関係者がこう言った。
「中でも7年目の大田泰示(24)ですよ。あれだけの体力、パワー、走力を備えながら、選手としてなかなか才能が開花しないのがもどかしくて仕方ないのでしょう。報道陣の目につかないところで、かなり突っ込んだ指導もしたようです。『(去年と比べて)良くなってる』とうれしそうに話したといいます」
古巣復帰への意欲はむしろ、強くなる一方というのだ。
■特別アドバイザーは指導者への格好の修業
松井は一昨年5月に、恩師である長嶋茂雄巨人終身名誉監督とともに国民栄誉賞を受賞したとき、球界への恩返しを誓った。
仮に来年、監督として巨人のユニホームを着るとしたら、巨人以外の球団への恩返しは、今オフ以外にできない。沖縄のDeNAへのキャンプ訪問には、そんな意図も見え隠れする。