“東京五輪金宣言”の大迫に影響必至 コーチに薬物疑惑が浮上
米国だけの醜聞ではすまないかもしれない。
英BBC放送は3日の番組で、陸上中長距離の名コーチとして知られるアルベルト・サラザール氏(56・米国)と、教え子で12年ロンドン五輪1万メートル銀メダルのゲーレン・ラップ(30・米国)にドーピング違反の疑いがあると報じた。
80年からニューヨークシティー・マラソンで3連覇、82年ボストン・マラソンでも優勝しているサラザール氏は現在、五輪メダリストを育てるために、スポーツ用品メーカーと組んだ選手育成チーム(ナイキ・オレゴン・プロジェクト)のヘッドコーチだ。前出のラップの他に、ロンドン五輪5000、1万メートルで2冠のファラーも指導した。
BBCの番組は、サラザール氏のチームに所属していた女子選手の証言をもとに、ラップが禁止薬物を摂取したり、ドーピング違反と認定されない程度の微量の禁止薬物を用いる手法をチームが取り入れていると報じた。両者は薬物使用を否定している。
米国陸上界の薬物醜聞は珍しい話ではないが、この報道が真実なら日本のマラソン界にも影響があるという。