巨人ドラ1候補に「東北の大学生2投手」急浮上の舞台裏
巨人が今秋ドラフトの1位候補Aランクに入れている仙台大・熊原健人(4年=柴田)と富士大・多和田真三郎(4年=中部商)の両右腕が昨8日、全日本大学野球選手権大会に臨んだ。
熊原は最速150キロをマークして13奪三振も、9回6安打3失点で初戦敗退。先発を回避した富士大の多和田はマウンドに上がることなく、こちらも姿を消した。右肩を痛めた影響もあり、豊田監督が大事を取ったためだという。視察した巨人のスカウト陣も一安心だろう。パ・リーグのあるスカウトがこう言う。
「この2投手はどの球団も1位候補には入っている。ただ、今年の1番人気は県岐阜商の高橋純平。恐らく4球団以上が競合する。その次に明大・上原と駒大・今永の左腕で2、3球団ずつほど。仙台大の熊原と富士大の多和田は1位の一本釣りクラス。くじ引きを避けたい球団が狙う投手です」
■昨年同様“一本釣り”狙いか?
先週のスカウト会議の際、巨人の山下スカウト部長は「昨年と比べて今年はAランクが少ない。指名が重複するのではないか」と見通しを語っていた。これは抽選を外した際のリスクが大きいということ。スカウトの手腕が問われるのである。昨季中に原監督がこんなことを言っているから、なおさらだ。