存在価値なきJOC 内部からも「老人クラブ」と非難の声噴出
「30人の役員のうち、バリバリ動ける40、50代は11人しかいない。あたかも老人クラブのようになろうとしている」――。
23日の日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で承認された新役員の年齢構成について評議員のひとりである松浪健四郎・日本レスリング協会副会長(68)が声を荒らげた。
18日のJOC選考委員会で決定した役員には新たに鈴木大地(48=日本水泳連盟会長)、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子(43)、アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治(40)の3人の40代が名を連ねた。が、最高齢の張富士夫・日本体育協会会長(78)を筆頭に65歳以上の役員が13人も含まれている。
20年東京五輪開幕まで5年と迫りながら、遅々として進まない新国立競技場の建設問題を筆頭に課題は山積み。松浪評議員が「オリンピックムーブメントを全国に広げていかなければならない。東京五輪は東京だけのものではない。今までのような(高齢)人事で本当にできるのか」と危惧するのは無理もない。