来季残留 日ハム・レアードに期待されるバット以外の要素

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 まだ春先の話だ。日本ハムのレアード(28)が本塁打を量産しかけた時期がある。

 バットが振れてくると気分も良くなるのか、言動もノリノリ。試合前の練習中に、その時点で自分の倍近い本塁打を放っていた4番の中田(26)をつかまえて、手取り足取り打撃のアドバイスを始めた。

 主砲の中田はチーム内でもアンタッチャブルな存在。打撃コーチだろうと、本人から助言を求められない限り、技術面のアドバイスはめったにしない。そんな中田に向かって、ほとんどメジャー実績もない新外国人が技術論をぶったのだ。中田はむげにするわけにもいかず、苦笑いしながらもレアードの助言に耳を傾けていたという。

 そんな経緯もあり「底抜けに明るく、物おじしない性格。打てば打つほどチームの雰囲気を明るくしてくれる」と内部で評判になった。

 それから約4カ月後――。

 レアードは尻上がりに調子を上げて、本塁打を量産。15日には29号を放ち、10日以上、一発の出ていない中田についに並んだ。

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