東京五輪追加種目 「若者へのアピール」に透ける組織委の思惑

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 スポーツファンの吉川潮氏(作家)はこう言う。

「組織委のお歴々たちは競技の実態なんて知らないでしょう。IOCへのアピールと共に、若者にも『私たちはこんなにもあなたたちに理解があるんですよ』と言いたいだけです」

 若者向けという理由で五輪種目の候補になるなら、まさかとは思うが「ビデオゲーム」が五輪競技になる時代もやってくるのではないか。

 日本では馴染みがないが、欧米やアジア圏の一部ではゲームでの対戦は「エレクトロニック・スポーツ」、通称Eスポーツとして若者に人気がある。賞金1000万円の大会も珍しくなく、中にはプロアスリートさながらに企業と契約する者すらいるのだ。

 若者のスポーツ離れはIOCにとっては死活問題。競技人口が減るだけでなく、五輪中継の視聴率にも影響する。その先に待っているのは深刻なスポンサー離れだ。近い将来、東京五輪組織委のように、IOCに媚を売る国が追加競技に「ビデオゲーム」を提案してもおかしくない。

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