世界との差広がる一方 「日本オープン」のコース設定に疑問符

公開日: 更新日:

 けれども日本の試合は、藤田も言っているように昔とたいして変わらないコースで開催されている。それでバーディー合戦をやって、「日本のレベルは上がった」なんて喜んでいるから、日本で行われる予選会を通って、本戦では予選さえ通れないのは当然である。

 それでもかつて、日本オープンだけは優勝スコアをパープレーに設定し、フェアウエーを絞って、ラフに入れたらなかなかグリーンをとらえられないようなセッティングだった。それがこのところフェアウエーの幅も広げ、ラフからでもグリーンに乗せられるようにし、優勝スコアが10アンダー以上になるようにやさしくしているのだ。

 今年の日本オープン(六甲国際GC)はラフ100ミリ、グリーンの速さは11フィート、グリーンのコンパクション(硬さ)は24~25。

 コースを改造して7394ヤードと距離は延びているけれど、今や日本の選手も200ヤードを5、6番アイアンで打つ時代だ。フェアウエーを広くして、ラフに入れてもグリーンに止められると思ったら、ドライバーを目いっぱい振れる。グリーン回りのラフも浅いので寄せられる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」