球団への不満あらわ…FA濃厚の中日・藤井が人気急上昇
中日の外野手、藤井淳志(34)のFA移籍が確実になった。
「家族と相談して近いうちに決めます」
30日にこう話した藤井は前日、球団への不信感を吐露。いまだに残留要請はおろか、話し合いの場すら設けられていない現状を明かし、「10年間過ごした球団から何も言われていない。悲しい。(これから)話し合いがあったとしても誠意(がある)とは思えない」と不満をあらわにした。
怒りの矛先は、交渉の窓口となっている落合GM(61)に向けられたものともっぱらである。
藤井は落合監督時代の09年に114試合に出場して打率.299、10本塁打、49打点と活躍してレギュラーをつかみかけた。だが、翌年から63試合、20試合と出場機会が激減。ケガもあったが、ポカが多いと落合監督に見限られたからだ。GMになっても厳しい目は変わらず、13年に108試合で打率.303、6本塁打、19打点の数字を残しながら、オフの契約交渉では100万円しか上げてもらえなかった。
落合GMからの低評価とは対照的に、身体能力の高い藤井の走・攻・守は他球団に評価されていた。今季年俸3000万円でFA選手として補償のいらないCランクというのも魅力。すでに阪神など複数球団が獲得に興味を示している。