今季2勝の渡邉彩香も実践 一流プロは脱・親指導で強くなる

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コラム【菅野徳雄「日本のゴルフを斬る」】

 注目の大型プレーヤー渡邉彩香が今季2勝目を挙げ、賞金ランクはイ・ボミ(韓国)、テレサ・ルー(台湾)に続いて3位。日本人のトップに躍り出た。

 渡邉には石井明義(70)というコーチがついている。かつては自らも試合に出ていたプロで、宮本勝昌の師匠としても知られている。

 石井が渡邉のコーチを引き受けたのは彼女が埼玉栄高校の2年のとき。

 それまでは70台で回る父親が教えていたのを、石井をコーチに迎えてから、技術についてはひとことも口を出さなくなった。

 ゴルフを始めるときからプロになっても、娘のコーチをやっているアマチュアの父親が日本にはいまでも多くいる。それで1、2勝しても、やがてツアーから姿を消していく女子プロが少なくない。

 ジュニアのころはともかく、本格的にゴルフをやらせようと思ったら、早く「子離れ」をすること。人生経験も豊かな、人間的にも尊敬できるベテランのちゃんとしたプロに預けること。本当に子供のためを思っているのなら、ぜひそうしてほしい。それは日本のレベルを上げるためにも欠かせないことだということを早く分かってもらいたい。

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