権藤氏が巨人と阪神の新監督に「コーチの見極め方」を指南

公開日: 更新日:

コラム【権藤博の流儀】

 誰でも最初はそう言うものだ。

 阪神金本知憲新監督(47)は矢野作戦兼バッテリーコーチを招聘する際、「意見を言わないコーチはダメ。間違ったらこうすべきじゃないか、こうしようと、オレにどんどんなんでも言ってくれ」と要望したという。

 巨人高橋由伸新監督(40)も、経験豊富な尾花投手コーチの一軍昇格が決まるや、「投手のことは分からないので、お願いします」と権限を委任する意向を示した。

 新監督はとかく、自分の色を出したがる。あっちもこっちも気になり、なんにでも口を出さなければ気が済まない。現場のトップとして全責任を背負うことは、すべてを自分でやることだと気負い、勘違いする。新監督が陥りやすい失敗パターンだが、それを押しとどめるのがコーチの存在だ。

 自らが選んだコーチを信頼し、任せるところは任せる。それが監督の度量であり、組織をスムーズに機能させることにつながる。金本監督も高橋監督も現役時代はともに外野手のスラッガー。攻撃に関しては一家言を持っていても、投手のことに関しては門外漢だ。両監督が矢野、尾花というその道のプロの意見を尊重するというのは、正しいことではある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末