巨人がFAで異例の呼び戻しへ 西武・脇谷が託される“大仕事”
「いろんな意味で尊敬できるチーム」
巨人から離れて2年。外から見てそう思ったそうだ。
西武からFA宣言した脇谷亮太(34)が16日、都内のホテルで巨人と1回目の交渉を行い、今季限りで引退した井端の背番号「2」と単年契約を提示された。「2年前、ああいう形(人的補償)で移籍して、それでも声を掛けていただける。球団からの熱意を感じた」と納得の表情。他球団からのオファーは「ない」と言うから、3年ぶりの巨人復帰が決定的となった。
交渉中、秋季キャンプ中で宮崎に滞在している高橋由伸監督(40)と電話で話をした。「入団するのであれば、監督を胴上げできるくらい死に物狂いで頑張ります」と言うと、「当たり前だ」との返答だったという。
2年前、巨人にFA移籍した片岡の人的補償として西武に移籍した。28人のプロテクト枠に入れなかった事実――。当時の原監督や球団に忸怩たる思いがあったに違いない。だが、新天地で奮闘した。今季は118試合に出場。自己最高の打率.294、得点圏打率.333をマークした。堤GMは「ウチにいた時から内野ではいろんなポジションができるし、左打者として力が残っている。いろんな面で穴を埋めてもらえる」と純粋に戦力としての評価と強調。決まれば人的補償選手初のFA移籍となる。