投手尊重でも勝てず…DeNAラミ監督“サイン出し”秒読み
本拠地開幕戦を飾ることができなかった。
DeNAは29日の巨人戦、ドラフト1位新人の今永(22=駒大)が先発。140キロ台後半のストレートを軸に内角中心で強気に攻めたが、クルーズ、ギャレット、立岡にそれぞれ甘く入った球を本塁打されるなど、7回4失点。期待に応えられなかった。
今永は「真っ向勝負よりも、投球術で抑えないといけない」とガックリ。ラミレス監督も「パワーヒッターにストライクゾーンで勝負したのがミス」と、課題を挙げた。なかでも、ギャレットの本塁打については、「前の打席では外のスライダーを2球続けて空振り三振を取った。そのボールを続けるべきだった」と指摘。カウント0-1から内角高めのつり球を投げた直後、甘く入ったスライダーを痛打されたことを反省すべきとした。
ラミレス監督はキャンプ中、ベンチから捕手へ配球のサインを出すと公言。だが、オープン戦途中からサイン出しをやめ、開幕してからも出していないという。
「今永は随所に良いボールを投げていたが、捕手はドラフト4位の戸柱(NTT西日本)。新人バッテリーに巨人封じは荷が重かった。要所でベンチからサインを出してもよかったと思うが、ラミレス監督は戸柱の捕球とリードを評価しているし、加えて、投手陣からは『自分の思い通りのボールを投げたい』という声もあり、それを尊重したようだ」(チームOB)
DeNAが近年、勝ちきれないのはバッテリーに弱点があるとラミレス監督も言っている。今季は球団創設5年目で勝負の年だ。この日のような試合が続けば、ラミレス監督のサイン出しは時間の問題だろう。