「嫌でした」 レスリング川井梨紗子が語る階級上げの胸中
――リオでの具体的な目標は?
「当然、金メダルです。世界選手権で2位になっても、五輪で結果を残せるほど甘い世界ではない。自分のレスリングを貫くためにも、本番までに練習や対戦相手の分析など、できることは全てやるつもりです」
――リオだけでなく、「東京五輪の星」と期待されています。
「東京五輪は58キロに戻します。できれば、馨さんを倒して代表権を勝ち取りたいです。去年の全日本選手権の決勝で妹(友香子=18)を倒しましたが、姉妹で東京五輪に出場するのも目標です。姉妹でメダリストを目指します」
――吉田や伊調を超える選手になりたいと思いませんか?
「沙保里さん、馨さんは偉大過ぎて足元にも及びません。2人のように五輪や世界選手権で連覇したわけでもないので、大きなことは言えませんが、少しでも近づくためにも、まずはリオ五輪で金メダルを取りたいです」
▽かわい・りさこ 1994年11月21日生まれ。石川県津幡町出身。身長160センチ。レスリング選手だった両親の手ほどきを受けて小2でレスリングを始める。至学館高2年時(11年)には世界カデット選手権52キロ級で優勝。55キロ級、58キロ級と階級を上げ、63キロ級で初めて出場した15年の全日本選手権で優勝した。