リオ五輪ボクシング プロ出場OKでもアマに敵わない理由

公開日: 更新日:

 恥をさらしに行くようなものだ。

 1日、国際ボクシング協会(AIBA)は臨時総会を行い、8月のリオ五輪にプロボクサーが出場できる規約改正が可決された。

 五輪のプロ参加はボクシング界でも賛否両論。世界王座認定団体のひとつであるWBCは、「安全性の問題がある。五輪に出場した世界ランカーは追放する」と嫌悪感をあらわにしている。

 そもそも、カネにならない五輪に出場したがるプロボクサーなんているのか。ボクシングに関する著作も多いスポーツライターの織田淳太郎氏は「ゼロではないと思いますが」と、こう語る。

「世界のベルトを手にし、『ハクをつけるために次は五輪のメダルだ』と思うボクサーがいないとは限らない。しかし、アマのルールで戦う限り、プロが勝つのは至難の業。アマは3ラウンド制で、いかにポイントを奪うかが重要です。12ラウンド制に慣れているプロでは、アマのスピードについていけない。ルールもアマの方が厳格なので、プロは山ほど減点を取られかねない。それこそ、何もできないまま負ける可能性もある。名声を得ているプロボクサーほど、参加しないでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が