白鵬 カド番のモンゴル後輩・照ノ富士に“らしくない黒星”
あまりにあっけない負け方だった。
12日目、横綱白鵬(31)はモンゴルの後輩、大関照ノ富士(24)と結びで対戦。立ち合い不成立で取り直しとなった一番で、らしくない隙を見せた。照ノ富士に右半身から当たると簡単に左上手を取られ、出し投げでグラリ。そのままあっさりと寄り切られてしまったのだ。
無表情で花道を引き揚げた白鵬だったが、7勝目を手にした照ノ富士にすれば「助かった……」という思いではないか。
先場所は大関史上ワースト記録となる13連敗。カド番で臨んだ今場所は初日から4連勝したものの、中盤で5敗。6勝5敗という不安な成績の中、白鵬と対戦した。仮に横綱に負けていたら6勝6敗。大関陥落を免れるためには、残り3日間で2勝しなければいけなかったのだ。
伊勢ケ浜部屋の兄弟子である横綱日馬富士とは対戦せず、残り4日間で一番の難敵だった白鵬を倒した照ノ富士。おかげで窮地は完全に脱した。