チーム12年ぶり銅のシンクロ 東京への課題は“選手確保”
リオ五輪で2個目のメダルを手にした。
シンクロナイズドスイミングはチームのフリールーティンを行い、日本は全体3位の95.4333点をマークし、前日のテクニカルルーティンとの合計189.2056点で銅メダルを獲得。チームでは04年アテネ大会(銀)以来、3大会ぶりの表彰台である。
一時期の低迷を脱したシンクロ日本。20年東京では、実力が抜きんでているロシアに次いで中国との2番手争いが現実的な目標になる。今後も14年にヘッドコーチ(HC)に復帰した井村体制で強化を図るが、シンクロは演技力向上、レベルアップよりもまずは代表選手の確保が課題になりそうだ。
水泳種目の中でもシンクロは競泳と比べて極端に競技人口が少ない。全国にスイミングクラブは1000以上あっても、シンクロクラブは70ほどだ。選手の絶対数が少ない上に、最近は水中での華やかな演技や衣装に憧れるだけで、競技として本気で取り組む選手は減少している。「地獄」と形容される猛練習に耐えるほどの覚悟がなく、国内のトップクラスの選手でもナショナルチームに選ばれながら辞退するケースもある。実際、昨年の世界選手権(ロシア・カザン)に向けた合宿には2人の選手が参加を辞退した。