早ければ3年後 三浦がDeNA監督になってハマスタに戻る日
■契約でモメず敵を作らず
横浜時代の98年優勝時の主要メンバーの「現在」を見ても、三浦の特別な立場がよくわかる。
今も球団に残っているのは、三浦以外では進藤ヘッドコーチと、球団職員の鈴木尚、川村のみ。佐々木(04年に復帰)、谷繁、石井琢、村田、内川、相川、金城ら生え抜きが次々と他球団に流出する中で、三浦は横浜一筋の人生を送った。
「三浦はコツコツと172勝を積み重ねてきた。最高は98年と05年の12勝とはいえ、大きな故障はなく、年間100イニング以上投げたのは18シーズンに及ぶ。03年から6年契約を締結し、契約が終わる08年オフにFA権を行使して阪神移籍を検討するも残留し、3年契約を結んだ。佐々木、谷繁らとは違い、金や待遇でモメて出ていく選手を何人も見てきたが、そういう話も聞こえてこない。成績的には佐々木や谷繁のような派手さはないが、人柄が良いし、自ら敵をつくるようなことはしない。裏方、球団職員の面倒見も良く、慕われていたからね。着実に野球人生を歩んできたことが今の立場を築いたのだろう」(古株のOB)
ラミレス監督は来年までの2年契約。球団には、三浦に1年の充電期間を与えたうえで、コーチとして指導者の経験を積み、監督就任に備えて欲しいという構想がある。ハマスタに戻ってくる日はそう遠くない。