3敗で綱取り絶望…豪栄道が回避した“短命横綱”からの引退

公開日: 更新日:

 むしろ「負けてよかった」という声すらある。

 日本人大関同士の対決となった11月場所9日目。2敗の豪栄道(30)はクビの皮一枚で綱とりの望みをつないでいたが、「これ以上負けられない」という焦りがあったのだろう。稀勢の里相手に雑な相撲で攻め急ぎ、土俵際で逆転の突き落としを食らった。

 優勝争いから脱落する3敗目とあっては、綱とりもジ・エンド。しかし、長い目で見ればこれでよかったのではないか。

 豪栄道は大関13場所で、2ケタ勝利は先場所の全勝初Vを含めてたったの2回。カド番は4回もある。これでは横綱に昇進したところで、安定した成績を残すのは難しい。「ダメ大関」と呼ばれた力士に限って、短命横綱に終わった例もある。

 73年、79年に昇進した琴桜と三重ノ海は、いずれも横綱在位わずか8場所で引退せざるを得なかった。横綱は大関と違ってカド番制度に頼るわけにもいかず、休み休み相撲を取っても成績が振るわなければ世間から非難され、引退に追い込まれる。求められる内容と結果は大関の比ではない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」