巨人守護神候補164km右腕カミネロは澤村並みの“制球難”
今度は164キロ右腕だそうである。
取りつかれたように補強を続ける巨人が、新ストッパー候補として米大リーグ・マリナーズのアルキメデス・カミネロ(29)をリストアップ。身長193センチから投げ下ろす最速164キロの直球を武器とし、「絶対的な守護神になる可能性を秘めている」とデイリースポーツなどが報じた。
カミネロは今季、パイレーツとマリナーズで計57試合に登板し、2勝3敗1セーブ、防御率3.56の成績。球団は、安定感を欠いた澤村、マシソンの負担を軽減し、盤石なリリーフ陣を構築する狙いだというが、米球界に詳しいスポーツライターはこう言うのだ。
「メジャー通算成績は149試合で7勝5敗1セーブの防御率3.83。昨年はパイレーツで73試合に登板するなど、リリーフ経験は豊富です。とはいえ、中継ぎ投手のひとりという扱いで、抑えの経験はありません。気になるのは制球力。57試合に投げた今季は、60回3分の2で33四球を与えている。今季、セーブ王になった澤村が64回3分の1で22四球です。制球難でファンとベンチをヒヤヒヤさせた澤村より四球の確率が高いのですから、高橋監督はやきもきさせられるかもしれません。日本のストライクゾーンはメジャーより狭く、日本の打者の選球眼もいいだけに、不安材料になりそうです。FA権取得まで、あと4年もあるカミネロをマリナーズがリリースするとすれば、なにかしらの傷があるとも考えられます」