投手が続々離脱…ヤクルト“12球団最低防御率”脱却に暗雲
オープン戦前に早くも暗雲が垂れ込めている。
すでに投手陣2人が「二軍送り」となったヤクルト。20日には成瀬善久(31)が左内転筋肉離れで一軍キャンプから離脱し、開幕一軍が絶望的。遡ること12日にはドラフト1位のルーキー、寺島成輝(18=履正社)が左内転筋筋膜炎で二軍行きとなったばかり。野手の川端慎吾(29)も椎間板ヘルニアで一軍から姿を消すオマケ付きで、開幕前から戦力ダウン必至の様相だ。
ヤクルトにとって、投手陣の再建は大きな課題。昨季、チーム防御率は両リーグ通じて最下位の4.73。セで唯一の4点台という不名誉な数字を残した。
昨季、シーズン通してローテを守ったのはエースの石川雅規(37)、小川泰弘(26)、成瀬の3人。小川は昨季、リーグ最多の22被本塁打、82失点を喫するなど乱調が目立った。石川も、今年でプロ16年目のベテランだし、15年目の館山昌平(35)は長年、右肩に不安を抱え、わずか1勝に終わった。昨年のドラ1ルーキー原樹里(23)はローテ入りするも6月末に故障で離脱。ベテランの負担を減らす若手が出てこないのが実情だ。