強化試合は連敗も 警戒すべき“中国版イチロー”と“三刀流”

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■大谷を超える「三刀流」の正体

 日本ハム大谷翔平もびっくりの「三刀流」もいる。昨季CBL(中国野球リーグ)で首位打者と打点王の2冠を獲得した孟偉強(モン・ウェイチャン=27)。捕手登録ながら、西武との強化試合では「4番・レフト」で先発出場。六回にヒットを放つと、七回の守りでは浅い左前打を本塁へノーバウンドで送球し、昨季の盗塁王、金子侑を刺して強肩を披露した。さらに、八回には投手として登板すると最速145キロをマーク。中国とはいえ、本物の「三刀流」だ。

 レッズ傘下で中国系アメリカ人のレイ・チャン(33)はマイナーリーグで全9ポジションを守った経験を持つ。オールラウンダーが多い背景にあるのは選手層の薄さ。中国では野球(中国リーグ)はまったく人気がない。球場の入場料は無料、ルールを知らない国民も珍しくない。

 03年にはMLBと提携し、08年の北京五輪にむけて野球市場が盛んになった時期もあったが、その後は下降線。09年以降はスポンサーになっていた日本企業がすべて撤退し、リーグが縮小。12、13年は国の経済悪化が理由でリーグ戦そのものが行われず、14年に再開された。

 昨季は3カ月間のリーグ戦で試合数は30試合だった。公務員扱いの選手は月給制。日本円で約4万円程度だ。

【連載】侍Jのライバル国を徹底分析

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