フィギュア日本女子窮地 五輪3枠絶望的どころか2枠も危機

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 やっぱり「3枠」は無理そうだ。

 29日に開幕したフィギュアスケート世界選手権。18年平昌五輪の出場枠が決まる大会とあって、大きな注目が集まっている。

 06年のトリノ五輪以来、日本は最大の「3枠」を死守してきたが、この日行われた女子ショートプログラム(SP)では、樋口新葉(16)が9位、本郷理華(20)は12位、三原舞依(17)は15位に沈没。五輪シングルの3枠確保の条件となる、上位2人の順位合計「13以内」に遠く及ばず、2枠条件の「14~28」も31日のフリー次第では危うい状況である。

 致命傷となったのはエース宮原知子(19)の左股関節疲労骨折による欠場だが、そもそも今季のグランプリ(GP)シリーズでも、日本女子は宮原の銀が最高。ファイナルを含む7戦で表彰台に立ったのは3人だけだった。浅田真央(26)が銀メダルを獲得したバンクーバー五輪を境に、かつてのお家芸は下り坂となっている。

「出場枠がかかる世界フィギュアは、五輪以上のプレッシャーがある。06年トリノ金の荒川や真央のような際立った選手がいない今の日本では、3枠はかなり厳しい」(フィギュアスケート関係者)

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