人気選手離脱で世代交代 「新日本プロレス」45年の歴史
「大人気のオカダ・カズチカは、初めてピンチからではなく誕生したエースといえるのではないでしょうか。イケメンで、かつキャラクターも立っています」
12年には、ゲーム会社のブシロードがオーナーとなり、メディア戦略にも力を入れる。アカ抜けたイメージになってきたのはそんな事情もあるが、昔ながらのファンには、「猪木イズム」や「ストロングスタイル」が薄れてきていることに不満を感じる人もいるだろう。
「三銃士時代までは選手として猪木がいて、その後もしばらくは猪木院政時代が続いた。猪木時代は、“プロレスこそが最強”という信者たちのよりどころになったのが新日本でしたが、今はエンターテインメントとして楽しみたいファンも増えています。それが不満なのでしょうが、棚橋・中邑が頑張って“猪木後”の時代をつくったところに登場したオカダが、どう団体を引っ張るか、見守っていきたいですね」
時代のエースたちの努力を忘れてはいけない。