稀勢の里は月給282万円だが…横綱の“実入り”はこんなに
やっぱり気になるのは、お金だ。
第72代横綱になった稀勢の里(30=田子ノ浦)。中学卒業後の15歳で鳴戸部屋に入門。元横綱・隆の里(故人)の厳しい指導を受け、02年春場所の初土俵から15年もかかって頂点まで上り詰めた。
意外なのは、苦節15年で得た最高位の給料だ。横綱の月給は大関より47万3000円多い282万円。年収にすれば3384万円になる。プロ野球選手には、オリックスの金子千(昨季24試合、7勝9敗、防御率3.83)や阪神の鳥谷(同143試合、打率.236、7本塁打、36打点)のように、大した成績を残さなくても5億円や4億円もの大金をもらっている者もいる。くしくも横綱伝達式が行われた25日、昨季で3年契約が切れたロッテの涌井は3000万円増の2億5000万円で契約更改。稀勢の里の7倍以上の年俸である。
■「年額賞与」は力士のボーナス
大相撲は競争も昇格も厳しい世界。近年はモンゴル勢が上位陣を占めているため、日本出身横綱は14年間も不在だった。それが、苦労して横綱になっても月給282万円、つまり年収3384万円ではあまりに夢がないが、給与だけが横綱の所得ではない。