一塁転向を推す声も…西武・栗山「2000安打」への障害
16日はロッテに10-2で快勝した西武。しかし、手放しで喜んでばかりもいられない。
14日、右ふくらはぎの張りを訴えて途中交代した主力の栗山(33)が、この日は欠場。診断結果は軽い炎症で、登録抹消はせずに1、2日、様子を見ることになった。
ある球団OBは「問題はいつまで栗山に左翼を守らせるかです」と、こう話す。
「球団は人気選手の栗山に是が非でも2000安打を達成してもらいたい。残り432安打。安打製造機の栗山なら十分可能な数字ですからね。ただ、すでに33歳。これまで大きなケガがなかった下半身にも、今回のように故障が出てくる年齢です。おまけに本拠地球場は、下半身に負担のかかる人工芝。守備範囲の広い外野手には、なおさら酷です。ベテランの栗山をこのまま左翼で使い続ければ、若手外野手の育成にも支障が出てくるでしょう。それやこれやで球団内では『一塁かDHで打撃に専念させるべき』という声も出ていますが……」
もっとも、西武は一塁とDHが飽和状態。一塁には今季から3年最大18億円で契約、この日3安打のメヒアがいる。DHにしても今季1号を放った成長株の山川を起用したいうえに、主砲の中村が体調次第で三塁から回ってくるケースも出てくるだろう。つまり、ここにも栗山の入る余地はない。