DeNAドラ1浜口 “元阪神ファン”が敵地で見せた強気の源流
「すごく声援が大きくて緊張したが、自分の投球をしようと思った。いい真っすぐを投げられた」
25日の阪神戦、DeNAのドラフト1位左腕・浜口遥大(神奈川大)が七回途中無失点の好投。新人では一番乗りとなる2勝目を挙げ、充実した表情を見せた。
昨秋ドラフト後、ラミレス監督による指名挨拶の際に「阪神相手に投げたい」とアピールしていた。父親の影響で阪神ファンだったというルーキーは、ほぼ完全アウェーの甲子園のマウンドがむしろ、心地よかったのかもしれない。熱狂的な阪神ファンのヤジにも動じず、強気の投球で六回まで無安打。最速150キロの速球で果敢に内角を攻めつつ、チェンジアップやスライダーで的を絞らせなかった。
身長は173センチも、体重は80キロのガッチリ体形。力強いボールを投げるのは生来のものともいえる。3人兄弟の末っ子である浜口の実家はスポーツ一家。父親が空手2段で、長男は投てき、次男は総合格闘技をやっていたという。浜口は大学2年時に全日本大学野球選手権で準優勝してブレークした。強い相手になればなるほど反骨心をむき出しにし、力を発揮できるのは環境によるところが大きい。