100m追い風参考9秒94 多田修平は“桐生超え”にも現実味
11日に欧州遠征から帰国した桐生は「(速い選手が)3、4人いた方が盛り上がる」と、ライバルの台頭を歓迎。多田が桐生を超える可能性はあるのか。
「可能性で言えば、あるでしょう。多田はまだ線も細く(176センチ、65キロ)、今後は年単位で体をつくるスケジュールなので、伸びしろは十分ある。陸上界では中学、高校で優勝して、その後伸び悩む選手が多い。中学、高校時代は早熟な選手ほど強いからです。その点、多田はインターハイで6位。関西学院大に進学してから、めきめきと成長している。現時点では桐生や山県には一歩劣るが、ケンブリッジとはほぼ同レベルです」(前出の高野氏)
23日に開幕する日本選手権は、世界選手権(ロンドン)の代表3枠をかけた選考レース。桐生らリオ五輪リレー銀メダリストを破って、世界へのキップを手にすることも不可能ではなさそうだ。