100m追い風参考9秒94 多田修平は“桐生超え”にも現実味

公開日: 更新日:

 これでまだ成長途中というのだから、末恐ろしい。

 10日の日本学生陸上競技個人選手権男子100メートル準決勝で、追い風参考記録(4.5メートル)ながら9秒94をマークした多田修平(20)。本人は「間違いかな?」と首をひねったものの、日本人3人目、国内では初の追い風参考の9秒台。今後の記録に期待がかかる。

 5月の「セイコーゴールデンGP陸上2017」の決勝でリオ五輪銀メダリストのガトリン(米国)と対戦。3位に終わるも、「誰だか知らないが凄いスタートを切った選手がいる」と、陸上界の雄を驚かせた。

 スポーツライターの高野祐太氏は「もともと、スタートを苦手としていた選手です」と、こう続ける。

「多田が優れているのは、スタート後の加速。セイコーGPでも、60~70メートルくらいまではガトリンとほぼ併走していた。10秒08で優勝した学生選手権の決勝を見る限り、終盤での減速率も以前より抑えられている。今年は大阪陸上競技協会の『OSAKA夢プログラム』で、2月から3月にかけて米国とオーストラリアで合宿。米国ではパウエルと彼の兄でコーチをしているドノバンにアドバイスを受けた。多田自身も『ウエートトレーニングの大事さと、スタートが昨年はつまずき気味だったので、その基本を。だいぶ勉強になった』と話していました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  2. 2

    旧ジャニーズ“復活”で女帝復権か…米国でスルー状態のTravis Japanを日本メディアが一斉ヨイショの裏

  3. 3

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで

  4. 4

    巨人、阪神などライバル球団が警戒…筒香嘉智に復活気配、球際の弱さからの脱却

  5. 5

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  1. 6

    甲斐拓也だけじゃない!補強に目の色変えた阿部巨人が狙うソフトバンク「Cランク」右腕の名前

  2. 7

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  3. 8

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  4. 9

    番長・三浦監督の正体《サラリーマン、公務員の鑑のような人格》…阪神FA移籍せず残留の真意、堅実かつ誠実

  5. 10

    カトパン夫の2代目社長は令和の“買収王”? 食品スーパー「ロピア」の強みと盲点