今オフ阪神移籍に暗雲 窮地の中田翔は“オリ入り”も視野か

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 曲がりなりにも2度の打点王という実績を持つ中田の獲得には、3年総額10億円が相場というのが球界関係者の一致した見方だ。今季、タイトルを取るような打棒を見せているのならまだしも、相思相愛だといわれる阪神だって躊躇するような額だろう。

 ましてや阪神は、金本監督が昨年に引き続き、チームの「超変革」を断行している真っ最中だ。若手を鍛え、チャンスを与え、我慢しながら生え抜き中心のチームをつくろうと腐心している。7月にフロント主導で行った新外国人ロジャースの獲得にすら難色を示したといわれるその金本監督が、不振を極める中田獲得の先頭に立つわけにはいかない。

 中田は公私に親しい関係だからこそ、金本監督の心情を忖度せざるを得ないという事情もあるようなのだ。

■恩人と慕う福良監督の存在

「だからでしょう、中田は残留とあわせて、オリックスへの移籍も視野に入れているともっぱらです。オリックスの福良監督は、中田が08年に日本ハムに入団した当時のヘッドコーチ。当初、梨田監督(現楽天監督)になかなかチャンスを与えられずに腐っていた中田をなだめ、励まし、時には怒鳴って面倒を見たのが福良さんだった。13年にオリックスのコーチに転出するまでの5年間、腫れ物扱いになった中田に面と向かって苦言を呈し、説教したのも福良さんただひとりで、そんな福良さんを中田は心底信頼している。『もう一度、一緒に野球がやりたい』というのが中田の口癖です。オリックスは今、一塁とDHはメジャー帰りの中島と新外国人のマレーロを併用しているが、中島は3年契約の最終年、マレーロは単年契約で、どちらも今季限りで契約が切れる。阪神より環境がいいと思っているのは確かでしょう」(前出の日本ハムOB)

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