巨人も阪神も…早実清宮におもねるプロ球団の“大人の事情”

公開日: 更新日:

 清宮人気は過去最高だとあおり、ドラフトで当たりクジを引く前から球団幹部がポスティングによるメジャー挑戦を検討してもよいと“秋波”を送る。清宮サイドに対し、プロ側は媚びへつらっているのだ。

■競合を減らす

 そもそも、今から清宮はすごい、すごいと、1位指名を公表する必要があるのか。

 プロ野球の球団経営に関する著書もあるスポーツライターの工藤健策氏はこう言った。

「例えば、人気球団の巨人阪神に若手大砲は育っていない。特に早実のある東京がホームの巨人は、清宮君を1位で指名せざるを得ない。もしも1位でいかなければファンの反感を買いますよ。阪神にしても元甲子園のスター選手で高校通算111本塁打の長距離打者は魅力。清宮1位を認めているのはファンを意識してのこと。ソフトバンクの王会長にしてみれば、早実の後輩で同じ左の大砲ですから『欲しい』と言わない方がおかしいでしょう」

 在京球団のさる編成担当者は「あえて1位指名を公表して、他球団に手の内を明かす必要はありませんけど、公表することによってひとつでも競合球団を減らそうという思惑はある」と話す。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末