CS先発セオリー通りも…梨田楽天“初戦捨て”の奇襲あるか

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■過去の短期決戦では“奇襲”も

 西武の橋上ヘッドコーチは梨田監督の先発発表前、こう話していた。

「十分ありうる。CSファーストステージで負けるのも、ファイナルステージで負けるのも同じだと考えれば、十分アリな作戦だと思う。ウチは菊池を除けば、絶対的な投手が不足している。しかも、則本、岸は完投能力が高く、ハマれば非常に怖い投手。もちろん、初戦を捨てる以上、リスクは高いが……」

 それがセオリー通り、正面からがっぷり四つに組んでくれたから、西武としては願ったりかなったりだ。

 過去の短期決戦では、対戦相手をあっと驚かせる奇襲もあった。日本ハムの大沢監督は82年のプレーオフ初戦、右手小指を骨折していた工藤幹夫を先発させ、好投を生んだ。95年の日本シリーズではヤクルトの野村監督が、右肩を痛めて戦線離脱していたブロスを初戦の先発に使って、まず1勝を挙げた。

 梨田監督は今季が2年契約の最終年。来季の契約はCSの結果次第といわれている。冒頭の予告先発は、「あの発言はナシだ」と奇襲を仕掛けることも可能だが、さて、その度胸があるかどうか……。

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