演技構成の食い違い 羽生結弦は五輪後にコーチと“決別”か

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「14年以降も演技構成を巡って度々、衝突した。2位に終わった昨年のGPシリーズカナダ杯では報道陣を前に『大技に気を取られて他の演技が雑になっている』とこぼすなど、教え子へのダメ出しが増えた。オーサーは故障リスクのある大技にこだわるよりも、技術、表現力にたけた羽生ならプログラムの完成度で勝負できると見ていた。複数の4回転ジャンプの実施にこだわる羽生を『頑固にもほどがある』とさじをなげかけたこともある」

■今季は別のコーチに師事

 オーサー氏の懸念は現実のものとなる。昨年11月のNHK杯公式練習では4回転ルッツで転倒し、「右足関節外側靱帯損傷」の重傷を負ったのは記憶に新しい。もはや、オーサー氏にとって羽生は手に余る存在。羽生も、今季はオーサー氏ではなく、ジャンプ専門のギスラン・ブリアンコーチ(55)の指導を受けていることから事実上、オーサー氏との師弟関係は解消したとみられている。

 金の切れ目が縁の切れ目にもなりかねない。オーサー氏は、かつての教え子で、バンクーバー五輪金メダルのキム・ヨナ(韓国)に報酬の増額を要求して、契約を解除された過去がある。当時の韓国メディアによれば、要求は「不当な額」だったとされる。羽生も同様に報酬を巡るトラブルから、6年間の師弟関係に終止符を打つ可能性もある。

 羽生は別のコーチと22年北京五輪を目指すことになりそうだ。

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