フィギュアの「研究」訴え 羽生結弦“4回転半”成功のカギ
羽生によると、日本では「フィギュアスケートは科学的に研究されていない」という。自身を「研究者のひとり」と位置付ける羽生は「僕がケガをしながらも連覇したことで、国として研究されることを願っています」と、日本スケート連盟や競技力向上を担う国立科学スポーツセンターにバックアップを求めた。
もっとも、これまで度重なる故障、病気に悩まされながら、自ら治療法やリハビリ法を調べて、乗り越えてきた求道者のような羽生が「他力本願」するとは思えない。昨年11月のNHK杯公式練習で右足首靱帯損傷の重傷を負ってからは、インターネットで論文を調べたり、あるゆる文献を読みあさり、リカバリーに努めて平昌本番に間に合わせた。
日頃から、練習はもちろん、研究熱心なことでも知られる羽生のこと。在学する早大人間科学部の協力も得て、目標とする4回転アクセルの完成に向け、今後は独自の分析、研究を重ねるとみられる。
羽生の五輪3連覇、ジャンプのレベルアップは研究成果が左右しそうだ。