フィギュアの「研究」訴え 羽生結弦“4回転半”成功のカギ
平昌五輪で66年ぶりの連覇を達成した男子フィギュアスケートの羽生結弦(23)。
27日は他のメダリストとともに解団式に臨むと、その足で文科省を訪問。午後には2カ所で会見した後、所属先である全日空の報告会に出席するなど、多忙なスケジュールをこなした。
日本外国特派員協会、日本記者クラブの会見では4回転、5回転ジャンプに関する質問が集中。羽生は外国人記者から、ジャンプについて聞かれると「科学的な根拠で研究した結果、5回転までは人間の能力でできるということです」と説明。自身の実施については「小さい頃からコーチに『おまえもやれ』と言われてきたので挑戦したい気持ちはある」と意欲を見せた。
海外メディアに対してはリップサービスしたが、日本の報道陣には冷静に振る舞った。4回転半や5回転が主流になるかとの質問に「まず50年間はないだろうと予測します」との見解を示した。
■「国として研究を」
五輪で連覇を達成した羽生が当面の目標に掲げているのは「4回転アクセル」(4回転半ジャンプ)の習得だ。現状、4回転アクセルを公式大会で成功させている選手は世界でも皆無。羽生は「初めのひとりになれなくても、自分の夢である4回転半を成功させたい」と目を輝かせたが、そのカギを握るのは自身の探究心だ。