恩師告発の代償 女子レスリング伊調馨は国内に居場所なし

公開日: 更新日:

 伊調は現在、UWW(世界レスリング連合)のアスリート委員を務め、国際大会に頻繁に足を運んで、海外でのレスリング人脈を着々と築いている。世界各国の練習方法などの情報収集にも励んでおり、指導者への転身に向けて準備にぬかりはない。

 海外での指導といえば、シンクロ日本代表の井村雅代現ヘッドコーチ(HC)の例がある。「日本シンクロの母」といわれる井村氏はロスからアテネまでの五輪6大会でソロ、デュエット、チーム合わせて計8個のメダルをもたらした。アテネ大会後、当時の水連幹部と指導方法を巡る意見の食い違いから、HCを辞任。中国ナショナルチームのHCに就任し、同国を表彰台の常連に育て上げた。その後、シンクロが弱体化した日本水連に請われて復帰した。

 日本を追われることになりそうな伊調はライバル国のHCとして「打倒栄」に執念を燃やすことになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド