パワハラ騒動の余波 レスリング伊調馨に海外修行プラン

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 告発状の作成に直接的には関わっていないにせよ、結果的にかつての恩師を裏切る形となり、レスリング界はもとより、世間から好奇の目で見られるのは必至。練習拠点をカナダに移せば、肩身の狭い思いはせずに済むはずだ。

 伊調は2連覇を果たした北京五輪後にも、約半年間、カナダ・カルガリーに留学した経験を持つ。当時は地元の大学レスリング部で練習する傍ら、語学学校にも通い、日常会話程度の英語力を身に付けた。伊調には引退後のセカンドキャリアに備えるつもりもあるようだ。親しい関係者に「もう一度、英語の勉強をやり直したい」と話しているという。

 海外に練習拠点を置いても、世界選手権や五輪の選考会である6月の全日本選抜選手権、12月の全日本選手権への出場は可能だ。伊調は五輪4連覇の実績から女子強化委員会の推薦で出場する可能性がある。仮に推薦されなくても、社会人選手権などの下部大会を勝ち抜けば、全日本選手権などの出場権を得られる。

 来年の世界選手権に向けて全日本選手権から復帰するとすれば、暮れに凱旋帰国か。

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