藤浪の復活遠く、ロサリオは二軍落ち…阪神はコーチ不在か

公開日: 更新日:

 本人はそんなこと、これっぽちも頭にないだろう。

 6日の阪神オリックス戦(甲子園)は雨天中止。東京五輪日本代表の稲葉監督が室内練習場を訪れ、両軍の練習を視察。不振の藤浪について、「彼もまじめで、今は苦しんでいるが素晴らしい球がある。五輪は2年後なので成長も見続けていきたい」と話した。

 昨季3勝に終わり、二軍にも落とされた藤浪の課題はいろいろ言われているが、昨年4月のヤクルト戦で畠山への頭部死球から極度の制球難に陥り、やがてフォームまで崩した。その後遺症は今も残っており、変化球がスッポ抜けたり、バント守備の一塁送球もぎこちない。球速は160キロが出ても、ここまでおかしくなった投手は、簡単には復活できない。2年後に迫った東京五輪のマウンドに上がれるとは、藤浪本人だって思ってはいないだろう。

 ある阪神OBは「今となっては、入った球団が悪かったかもしれない」と言って、こう続ける。

「金本監督になってからの阪神には、不振の選手を立ち直らせることが出来るコーチは皆無と言っても過言ではない。特に、打撃と投手担当は経験不足。フォームについて理論的に説明できない。例えば投手なら、肘が上がらない時に肘を上げさせるのではなく、なぜ肘が上がらないのかという原因を指摘し、そこから修正することができない。ロサリオもそうです。ボールになる外角の変化球で空振りを繰り返しても、打撃コーチは改善できなかった。韓国球界で2年連続3割、30本、100打点以上を打った打者です。日本の投手の制球がいいといっても、コーチが適切な助言をして、効果的な練習をすれば、ここまでひどくなることはなかった」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド