著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

パの4番はなぜ中田翔? オールスター第1戦での違和感

公開日: 更新日:

 一方、パ・リーグ第1戦のスタメン4番は日本ハム中田翔。正直、少しモヤッとした。今季ここまでホームランダービートップは西武の若き4番・山川穂高で、2位はソフトバンクで4番や3番を打つことが多い柳田悠岐。しかも2人はファン投票選出でもあるわけだが、彼らを差し置いて4番に座ったのが監督推薦の中田なのである。

 もちろん、今季前半戦の中田は打率.264、17本塁打と一定の成績は残しており、知名度や実績もそれなりにある。先述の山川は実績に乏しいため、まだまだ4番の貫禄には届かないという判断なのかもしれない。

 しかし、それなら柳田はどうなる。実績や知名度、選手としての格も「パの4番」にふさわしいと思うのだが、実際は2番だった。柳田の走攻守そろったプレースタイル的に、4番より2番が似合うということなのか。

 現代の球界では、4番よりも2番や3番にポイントゲッターを置いたほうが、戦術としては効果的であるという論調も浸透してきた。だけど、オールスターから真剣勝負の色が薄れてきた今だからこそ、戦術よりも顔見せ興行的な打順を求めたくなってしまう。

 その意味で、中田がパの4番なのはどうなのだろう。考えれば考えるほど、不思議な選手だ。

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