鳩山CCまたも民事再生法申請 預託金問題でメンバー揺れる
すると15年59件、16年54件、17年51件の請求があり、毎年2億円強の預託金を返還しており経営を逼迫。再び民事再生法申請に踏み切ったのだ。
現在、同CCの負債は預託金の約32億円で、それ以外の一般債務がほとんどない。
そして再生計画案は、会社側のA案と「民事再生を成功させる会」のB案に分かれて対立している。
A案は預託金を60%カットし、再生案が認められたら来年4月から1人平均140万円とみられる返還請求を受け付ける。
■会社側A案とプレー権守るB案が対立
一方、B案は預託金全額を放棄してもらい、株券を代わりに発行する。一見すれば、少しでも預託金が返ってくるA案のほうがメリットが多いように思える。ゴルフリタイア族はカネをもらったほうがいいという選択肢もある。
だが、リスクもある。
「会社側は退会希望者が100人ぐらいと読みが甘い。債権を持つメンバーは932人いて、返還開始時には約600人が権利を行使でき、殺到すれば8億4000万円も必要になる。ちなみに民事再生計画案が履行できない場合は、破産かコース売却の道しか残されていない」(会員権業者)