新たに靱帯損傷の大谷に肘の権威断言「手術焦る必要ない」

公開日: 更新日:

 今季、二刀流起用が絶望的となってしまったソーシア監督は「今回投げられなくなってしまったことが、非常に残念だ。医療スタッフの助言を聞きながら進んでいく。この先を考えたら、いろいろとやらないといけないことがある」と手術は避けられないとの見通しを示した。

 TJ手術を受けた場合、復帰までに投手なら1年以上、打者であれば半年を要する。いずれにしても長期離脱を強いられるだけに、大谷、球団とも慎重な姿勢を崩さないのは当然のことではある。

 来季開幕から、打者先行で復帰するために、今すぐにでもメスを入れる選択肢もあるとはいえ、肘の専門医は大谷が早々と手術に踏み切ることに懐疑的だ。

「肘に痛みを抱えながら、2本も本塁打を放つなんて信じがたいことです」とは、慶友病院(群馬・館林市)でスポーツ医学センター長を務め、プロから小学生まで幅広い年代を診察する古島弘三医学博士。

「MRI検査の画像を見ていませんし、大谷選手の右肘を診察したわけではないので、断定はできませんが、手術を決断するのは時期尚早だと思います。復帰登板(2日のアストロズ戦)した際、右肘に痛みがあって降板したのであれば、手術の必要性が生じるかもしれません。仮に投球で痛みがあるのであれば、打撃でも患部に痛みが伴うはずです。打撃に支障がなく、DHとして出場できるのであれば、今季の残り試合に出場しながら患部の状態を確認して、様子を見るべきではないでしょうか」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  5. 5

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  1. 6

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  2. 7

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

  3. 8

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  4. 9

    朗希の“歯車”は「開幕前からズレていた説」急浮上…メジャー挑戦どころじゃない深刻事態

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方