アジア杯初戦は薄氷勝利 森保J「ポスト長谷部」不在露呈
■“ドイツの伝説”も長谷部を高評価
ドイツサッカー協会公認S級ライセンス保持者の鈴木良平氏は「長らく日本代表のボランチでプレーし、ピッチ内外でチームを強力に牽引してきたMF長谷部の後継者選びも急務となってきます」とこう続ける。
「1番手候補のMF柴崎とCBが本業の20歳DF冨安がボランチでコンビを組んで先発した。まず柴崎は<早いタイミングで前線の選手に決定的なパスを送る>という持ち味を何度も発揮した。しかし<しっかり守ってカウンター>の相手を崩し切るところまではいかなかったし、試合全体の流れを引き込むまでには至らなかった。冨安の場合は<慣れないポジションでよく頑張った>というところ。身長188センチのフィジカルを利してアグレッシブに動き、サイドをドリブルで突破したり、攻め入ってシュートを放ったり、それなりの工夫も感じられた。しかし柴崎、冨安に対しては、<もっと良質のパフォーマンスを見せてくれないと世界を相手にした場合は厳しい>と言わざるを得ない。長谷部は代表を引退したが、所属フランクフルトでは素晴らしいプレーを見せており、18―19年シーズンの<前半戦ベストCB>に選出された。元ドイツ代表のレジェンドであるDFユルゲン・コーラーから『ハセベはチームを勢い付けるプレーメーカーの役割も果たしている。国際級という評価も妥当』と高く評価されている。ポスト長谷部を速やかに探し出すことも、森保ジャパンには必要不可欠です」
試合中も試合後の記者会見でも喜怒哀楽を表に出さなかった森保監督。果たして2戦目以降も、ポーカーフェースでいられるのだろうか――。