マリナーズ菊池雄星 左腕苦手の下位打者に“初被弾”の収穫
マリナーズ・菊池雄星(27)が投げるたびに課題に直面している。
7日(日本時間8日)のレッズ戦では二回、7番ディートリックに真ん中高めの直球を右中間席に運ばれ、オープン戦3度目の登板で初被弾である。
試合後の菊池は「(1ボールからのカウントを)取りにいった真っすぐを本塁打された」と、パワーに脱帽したが、ディートリックは過去6年間で昨季の16本塁打がキャリアハイ(通算打率2割5分4厘、60本塁打、204打点)。
菊池と同じ左腕を苦手にしており、通算の対戦成績は357打数83安打の打率2割3分2厘、10本塁打、36打点。昨季まで所属したマーリンズでは、相手先発が左腕の場合、スタメンを外れることもあった。
マリナーズと同じア・リーグ西地区には、エンゼルス・トラウト、アストロズ・アルトゥーベら右の強打者が揃う。対照的に左の長距離砲は少ない。
ライバル球団との対戦では左打者への警戒が緩みがちになっても仕方がないとはいえ、ディートリックに一発を浴びたように、甘く入れば簡単にスタンドまで運ぶパワーを持った打者は少なくない。打順が下位でも気を抜けば手痛い一発を浴びるリスクはあるのだ。