楽天が台湾ラミゴを買収した本当の狙いは若手での青田買い

公開日: 更新日:

 楽天が台湾プロ野球チームのラミゴモンキーズを買収し、19日に台北市で記者会見が開かれた。楽天は2020年シーズンから台湾プロ野球リーグに参入することになる。

 ラミゴは昨季2年連続6度目の年間優勝を果たし、今年6月には台湾リーグ史上初の5半期連続優勝を成し遂げた強豪チーム。ゆえに徐々に選手の総年俸が高騰し、球団発足時の16年前に比べて3倍に膨らんだという。今年7月から地元ではラミゴ身売りのニュースが報じられていた。

 とはいえ、金額の相場は日本のプロ野球と比べれば格安で、買収額は1020万米ドル(約11億2000万円)。ソフトバンクが200億円、DeNAは65億円だったことを考えると、かなりのお買い得にもみえる。

 楽天の台湾マーケット本格進出の本質は野球よりも本社のネット通販事業の拡充にあるというが、別の狙いもある。そのひとつが若手台湾選手の青田買いだ。

 楽天は15年オフ、台湾出身の宋家豪(27)と育成契約。17年途中に支配下登録されると、昨季からリリーフを任され、今季はここまで44試合で24ホールドをマークしている。それでも育成出身のため、今季の年俸は1500万円と格安。今年8月には大船渡の佐々木朗希や星稜の奥川恭伸らが出場したU18野球W杯の台湾代表左腕、王彦程とも育成契約を結び、若手の有望株を先物買いしてきた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ