捕手難で楽天クビの嶋に特需 “打てる捕手”残留も追い風に
日本ハムの鶴岡慎也(38)もそうだ。13年オフに日本ハムからソフトバンクへFA移籍。17年の先発マスクは2試合のみだったにもかかわらず、出場機会を求めてFA権を行使する。36歳で日本ハムに出戻り、今季からはバッテリーコーチ兼任捕手として35試合でマスクをかぶった。
嶋の特需に拍車を掛けたのが、FA権を取得した広島・会沢翼(31)の早期残留表明だ。会沢は正捕手としてチームのリーグ3連覇に貢献。今季はリーグトップの得点圏打率・351と勝負強さを見せた。「打てる捕手」はどの球団もノドから手が出るほど欲しい。しかし、早々と残留を決め、会沢を狙っていた球団が嶋に目を向けることになったのだろう。
■伊藤光はDeNA最長4年契約
楽天からは年俸1億円からの大幅ダウンを提示されていた嶋。このままいけば、ダウンどころか1億円からの大幅な上積みも期待できる。
23日にはFA権を取得していたDeNAの伊藤光(30)が4年総額4億5000万円プラス出来高でサイン。今季は84試合で打率・254、8本塁打ながらDeNAになって最長の大型契約を勝ち取った。捕手不足ゆえの厚遇だ。