渋野日向子「異質の人間力」が女子ツアーをガラリと変えた

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 そのホールで渋野は初バーディーを奪い、さらに観客の声援を受けて逆転優勝へと突っ走った。

 全英女子オープンでも、初の海外試合を楽しむかのように、連日笑顔で観客と気軽にハイタッチをしていた。優勝争いのさなかも中継カメラに向かって駄菓子を食べたり、これまでの選手とは明らかに違った。

 だから現地でも「スマイリングシンデレラ」と一躍有名になった。米ツアー記者も、「シブノは、これまでのしかめっ面でプレーが遅い米女子ツアーのイメージを変えてくれた。プレースピードが速く、ゴルフの楽しさを教えてくれた功績は大きい」と評価したのだ。

「プレー中にあれだけひょうきんな選手はこれまでいなかった。プレーに集中するあまり、怖い表情になったり、ミスするとふてくされたり、バーディーをとっても笑顔を見せない選手もいる。そして渋野のプレーからは潔さ、すがすがしさも感じる。これが彼女の魅力で、常にギャラリーを味方につけている。その結果、重圧を感じることなくプレーしている。入場料を払って会場に足を運んだ人たちも観戦していて気持ちがいいでしょう。渋野が出場した大会のギャラリー数が前年を上回り、記録になるのもよくわかります」(前出の田原プロ)

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