今季J1にVAR導入でも「誤審がなくなるわけではない」
際どいシーンだっただけに、VARでの判定がなければ「誤審」が生まれていたかも知れない。
VARのなかった昨シーズンは、こういった場面が物議を醸し出した。
浦和対湘南で湘南の杉岡のシュートが左サイドネットに吸い込まれながら、跳ね返ったボールを浦和GK西川がキャッチしたことで山本主審はノーゴールと判定した。
鳥栖対FC東京ではアディショナルタイムの5分、鳥栖の金井が決勝点を決めたのだが、その前のプレーでボールは鳥栖の豊田の手に当たっており、しかもこぼれ球を押し込んだ金井の立ち位置はオフサイドだった。
試合自体は鳥栖の2-1の勝利で終了した。
しかし、正確なジャッジが下されて1-1のドロー決着だったら、鳥栖の最終順位は16位となって徳島とのJ1参入プレーオフに回った可能性が高い。勝ち点1を“失った”格好のFC東京にもJ1優勝のチャンスが広がったことだろう。
それだけに微妙な判定について「VARがあれば……」と佐藤審判もジャッジを悔やんでいた。