元日本代表内田篤人の引退セレモニーを台無しにした中継局
鹿島アントラーズの内田篤人が引退した。これからも試合があるチームへの遠慮もあって、本人は引退セレモニーとかもやりたくなかったのではないか。オンマイクで「すぐ済みますから」と始めた挨拶、淡々と、(時には声を詰まらせたが)感謝の言葉の後に「もう一花咲かせられると信じて鹿島に入れてもらったが、それができない中でサッカーを続けるのは違うんじゃないかと思いました」。
……叫ぶことを自粛している客席からは「まだやれるぞ!」のヤジさえ飛ばず、拍手だけ響いた。
「おしまいにサッカー小僧たちへ。鹿島という所は少し遠いですが、サッカーに集中できる環境で、先輩たちが選手生命を削りながらチームが勝つために闘ってきたのを、僕は目の当たりにしてきました。これから鹿島の選手たちが君たちの大きな壁になり、やがて迎え入れてくれると信じています。また会いましょう」
「わが巨人軍は永久に不滅です!」の時代からは考えられん。こういう選手もいるんだな。ジンと余韻が残った。
生中継がここで終わればワシゃもらい涙を流したろうに、中継局め、最後に「独占インタビュー」を敢行した。