硬いグリーン攻略にはフェアウエーキープが鉄則
先週の女子大会「アクサレディス」を見て、勝てるだけの実力を備えた女子プロが多く、日本女子ツアー全体のレベルがかなり上がっているなと改めて感じました。
これまではグリーン上の戦いが多かったけれど、勝つためにはドライバー飛距離だけでなく正確性も求められ、勝敗を分けたのはしぶとく最後までミスしないプレーに徹した岡山絵里でした。
最終日は雨による中断もあり、悪条件の中で多くのプロがスコアメークに苦労する中でも岡山はボギーなしの5バーディーを奪い、5打差4位タイ発進から見事な逆転劇を演じたのです。
ひさしく勝利から遠ざかっており、約3年ぶりのツアー2勝目でした。
総合的にドライバー、アイアン、アプローチ、パットを思い通りに打て、さらにアグレッシブにコースを攻め続けない限り勝てません。見ているファンも楽しく、話題豊富な女子ツアー人気の理由がよくわかります。
■粘るラフからはグリーンに止まらない
今週はメジャー初戦「ANAインスピレーション」です。会場のミッションヒルズCCはロサンゼルスから車で約2時間の内陸部に移動した砂漠地帯にあって、空気が乾燥しておりボールは1クラブぐらい飛びます。そのいっぽうで、風が吹き、硬くなったグリーンを攻略するにはティーショットの精度が求められます。粘りのあるラフからだとスピンをコントロールできずにグリーンに止まらず、グリーンを外せばアプローチに苦戦するからです。