侍J稲葉監督が巨人視察 心配の種は4番候補・岡本の大不振
ヤクルト村上に取って代わられるかも
もうひとつの心配の種は、昨季本塁打、打点の2冠に輝いた4番・岡本の不振である。今季の打率は.172、8打点、本塁打はまだ1本。この日も見せ場なく3タコに終わった。巨人のコーチ時代に岡本の三塁の守備力を飛躍的に向上させた井端氏が日本代表の内野守備・走塁コーチを務めている縁もある。侍ジャパンの正三塁手はこれまで長くソフトバンク・松田が務めてきたが、昨季の活躍で岡本が最有力候補に躍り出たはずだった。さるNPB関係者がこう言う。
「確かに岡本が筆頭ですが、一塁も三塁もできるヤクルトの4番で21歳の村上が突き上げてきている。打率.315でこの日も一発を放つなど(7本塁打、17打点)セの2冠。岡本の不振があまりにも長引くようなら、村上に取って代わられる可能性も否定できません」
五輪メンバーは前回のWBCより4人少ない24人。少数精鋭だけに予断を許さない状況だ。最終ロースターは5月下旬から6月初旬に提出する。代表でもエースと4番の可能性がある巨人の2人が、稲葉監督の胸をザワつかせている。