青木会長も力不足 男子ツアーV賞金は1000万円でも高すぎる
長くトーナメントを楽しんできたゴルフファンには隔世の感があるのではないか。男女ツアーの格差だ。
AON(青木功、尾崎将司、中嶋常幸)が強かった頃の男子ツアーは、1982年に過去最多の年間46試合もあり、会場は多くのギャラリーで毎週賑わった。それが今では24試合まで激減した。
そのいっぽうで女子ツアーは若手の活躍もあって年間37試合もあり、さらに大会スポンサーに手を挙げる企業は後を絶たない。
■今週の女子プロVは2400万円
試合数だけでなく賞金も大違いだ。今週は特に象徴的で、男子大会は賞金総額5000万円(優勝1000万円)。女子大会は同1億2000万円(同2400万円)と倍以上の開きがある。
「日本ゴルフツアー機構(JGTO)は2016年に青木功プロが会長に就任してから、試合数を増やそうと150社以上に営業をかけたのです。ところが、『今の時代は青木さんひとりの看板で協力するのは難しいですよ』と企業担当者に断られるなど、大会総数は増えていないのが現状だ。男子大会はスター選手不在で話題も乏しい。それでは観客も集まらず、興行として成り立たない。スポンサーになるのなら女子ツアーのほうがメリットが高いというわけです」(評論家・宮崎紘一氏)